にんにくの収穫は5月末に無事終了。
よいにんにくがたくさん穫れました。
にんにくの栽培期間は約8ヶ月。昨年9月末に植え付けました当農園のにんにくは5月末に収穫を終えました。約1万8000個という無農薬にんにくの栽培量は香川県最大級。ご存じない方が多いのですが香川県は生産量全国第2位のにんにくの産地。にんにくの本場から堆肥と米糠(こめぬか)だけで作った無農薬・無化学肥料にんにくを皆様にお届けいたします。
5月末に無事、にんにくの収穫を終えました。6月22日に乾燥も終了しまして、6月25日により発売・発送開始をいたしました。ご注文お待ちしております。
2018年販売分は完売いたしました。
2019年の販売予定はございません。
国産無農薬にんにくを農家直販価格でご提供。
無農薬にんにく(乾燥にんにく)
1kg ※サイズ混合20〜25個前後
2,480円(税込)
- 送料・お支払い方法などはこちらをご確認ください。
- 商品合計6,000円以上で送料無料!※北海道・沖縄・離島を除く
- 6月25日より発売・発送開始いたしました。
- 放射性セシウム不検出(検出下限値各2Bq/kg)を確認済み( 放射性物質濃度測定結果)
無農薬にんにくができるまで。
本年度のにんにく栽培の様子です。植え付けから出荷までをご紹介しています。解説はチャンク農園園長がさせていただきます。
- 畑の準備(7月〜9月)
7月の終わりごろから畑の準備を始めていきます。まずはトラクターでおおざっぱに耕運します。この後、9月末の植え付けまでに2回ほど耕運して畑を仕上げていきます。 - 耕運の際に籾殻(もみがら)を一反(いったん)あたり500kgほど撒いて土に混ぜ込みます。にんにくは栽培期間が長いので栽培中に土が締まって堅くなっていきます。籾殻を土に混ぜておくことで土の締まりすぎを防ぎます。本年度は3トンほど籾殻を調達。写真は2月に搬入したときのものです。※一反=約1,000㎡
- 種の準備(9月)
にんにく栽培に使う種は皆さんが普段料理でお使いになっているにんにくそのものです。にんにくをばらして一つ一つ重さを計り仕分けします。重さを計るのは、小さな種ほど発芽が遅いので、小さな種から先に植えていくことで全体の生育を揃えるためです。
●当農園では上海早生(しゃんはいわせ)という品種を使用していますが、品種選びについては「にんにくの品種選びで気をつけたいこと2つ。」をご参考ください。 - 畝(うね)立て(9月)
畝を立てる部分にバーク堆肥をまいていきます。バーク堆肥には肥料分(窒素、リン酸、カリ)も含まれていますので、当農園ではこれを堆肥兼肥料として使用しています。これ以外に使うのは米糠(こめぬか)の液肥だけです。 - 愛媛県産と岡山県産のバーク堆肥です。本年度は約1.6トンほど使用しました。
- テーラー(成型機・マルチャー)を使用して畝を立てながら同時に黒マルチを張っていきます。黒マルチには15cm間隔で既に穴が開いているものを使用します。
- 全ての畝を立て終えたところ。ほっと一息です。
- 植え付け(9月25日〜10月10日)
香川県の場合は9月25日〜10月10日が植え付け期間となっています。植え付け中の写真がなくご紹介できなったのですが、途中、雨で中断も入りましたが約2週間かけて約1万8000個の植え付けをおこないました。
●植え付け時期については「にんにくの植え付け適期はいつ?」もご参考ください。 - 芽だし・分けつ除去
黒マルチの穴から少しずれて出てくる芽もありますので手で穴から出してあげます(=芽だし)。また、1カ所から2本芽が出てくることがありますので1本を手で抜き取ります(=分けつ除去)。この芽だしと分けつ除去を随時おこなっていきます。 - 追肥・草とり(11月〜12月)
年内に3回追肥をします。当農園では米糠(こめぬか)液肥を使用しています。液肥ですので背負い式の噴霧器を使ってひと穴ずつ株元にかけていきます。追肥の前には株元の草は取っておきます。
●にんにく栽培の肥料については「にんにくの肥料は何をどれくらい?」もご参考ください。 - 防除(病気の予防)=乳酸菌散布
ヨーグルト、ドライイーストなどから作った乳酸菌、酵母菌、麹菌などが入った微生物混合液も株元と葉面に何度か散布します。これは防除(病気の予防)になると同時に土の生態系を豊かにします(土づくり)。ペットボトルにいれて保管してあります。 - 右が米糠液肥。左が油粕(あぶらかす)液肥。米糠液肥も油粕液肥も作り方は同じで、米糠5kg又は油粕5kgに水50Lを入れて置いておくだけ。暖かい季節であれば1〜2ヶ月でできます。
米糠はリン酸が多いので実のなる野菜に、油粕液肥は葉菜類などに使用しています。使用する際には10倍〜20倍に希釈して使用します。 - 草とり・仕事納め
12月28日。2回目の草とりをしまして2017年の仕事納めとなりました。近くの神社にお参りにいきました。写真は樹齢600年のご神木。 - 厳冬期(1月〜2月)
にんにくは耐寒性の植物ですので冬の寒さに対しては非常に強いです。特別に寒さ対策をする必要はないですが土の乾燥には注意します。
●「にんにくの12~2月の栽培管理は?」もご参考ください。 - 厳冬期の間、にんにくにはほとんど外見的成長は見られません。葉も地面を這うように垂れていて体力を温存しているように見えます。
1月は積雪もありますので追肥はおこないませんが、防除(病気の予防)の目的で乳酸菌などを散布します。強く雨が降った後や強風の後など、苗が痛んだ後に散布してあげます。 - 1月12日。この冬1回目の積雪です。ここは山岳地帯ですので市街地に比べ気温が少し低いです。香川県では市街地に雪が降ることはほとんどありませんがここは何度か雪が降ります。
- 2月5日。この冬2回目の大雪です。これだけ降るのは珍しく、20cmくらい積もりました。にんにくの葉先がところどころ見えますね。
- 追肥・草とり
2月22日。いよいよ暖かくなってきました。1日の最高気温が10℃を超えてきますと、日中はかなり暖かくなった感じがします。垂れていたにんにくの葉がピンと立ってきます。このタイミングで米糠液肥の追肥をおこないます。追肥の前には株元の草とりをします。 - 再成長期(3月〜)
3月2日。まだときより気温の低い日もありますが、1日の最高気温が13℃〜15℃くらいになってきますと明らかに成長感が見て取れるようになります。 - 病気が出やすい時期(3月下旬〜)
3月23日。本格的に暖かくなってくる3月後半。この時期に雨が多いと病気が出やすくなります。特に問題がなくても1000株に1株くらいの割合で病気になる株はありますので早めに見つけて処分することが大事。そのため週に1回は1株ずつじっくり見て回ります。
●病気の予防については「にんにくの防除(病気の予防)の注意点。」もご参考ください。 - 抽苔(ちゅうだい)(4月中旬〜下旬)
4月13日。にんにくの芽が出始めました。昨年末の天候不順の影響で2週間ほど予定より遅れていますが、ある程度出揃ったらにんにくの芽を収穫していきます。 - にんにくの芽の収穫(4月下旬)
4月28日。にんにくの芽は、伸びきって少し傾いたものを選んで摘み取っていきます。芽が伸びるのが早いもの遅いもの、個体差がありますので、ちょうど穫り頃のものを選ぶと1日あたり3000本くらいの収穫になるでしょうか。
●「にんにくの芽の収穫タイミング。」もご参考ください。 - 5月4日。当農園で栽培している上海早生(しゃんはいわせ)という品種の場合、にんにくの芽を穫ってから25日〜30日で収穫となります。黒マルチはもう必要ないので収穫前に剥がしておきます。
- 試し掘り
5月20日。収穫予定日1週間前の試し掘りをしました。やはり球の底面が丸いのでまだ収穫には少し早いようですが、球の形や太り方は問題ないことが確認できました。にんにくの収穫タイミングについては「にんにくの収穫と乾燥作業。」をご参考ください。 - 収穫(5月末)
5月26日。上海早生(しゃんはいわせ)の場合は収穫はにんにくの芽を穫ってから約30日ですのでセオリー通り本日より収穫です。手作業での収穫のため1日では終わりませんが月末にかけて天気のよい日を選んで収穫していきます。 - 収穫されたにんにくはこの後、作業場に持ち帰り根の部分を切り落とし、乾燥工程へ進みます。
- 乾燥設備入庫
6月2日。35%ほど水分を飛ばしますが、天日干しでは35%はなかなか難しいですね。量が多いとなおさらです。ですのでJAが運営しておりますにんにく専用の乾燥設備にて乾燥します。乾燥には2週間から3週間かかります。 - 出荷前の仕上げ作業
6月22日。乾燥が終わりまして最後の仕上げ作業をして出荷していきます。軸は1.5cmほど残して切り、2〜3枚皮を剥いてきれいにし、お尻の部分を削ってできるだけ整えます。
さて、にんにく栽培の一連の流れをご紹介いたしました。いかがでしたでしょうか。皆様のご参考になれば幸いです。
文:チャンク農園園長
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