野菜の名前
大蒜や忍辱はにんにくの古名(こめい)。

野菜の名前やその由来について解説します。今回はにんにくの古名(こめい)について。
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古名とはいまは使われなくなった昔の名前のこと。

にんにく、大蒜、忍辱(写真)にんにく、大蒜、忍辱にんにくと入力して変換しますと大蒜(おおびる)、忍辱(にんにく)などが変換候補にあがってきます。この場合の大蒜、忍辱は古名(こめい)です。
 古名とはいまは使われなくなった昔の名前のことですが、大蒜はいつの言葉かと言いますと『本草和名(ほんぞうわみょう)』(918年)に「於保比流(おおひる)」という名前で栽培された記録が残っていますのでこの時代には『おおひる』と呼ばれていたことがわかります。本草とは薬学のことで、918年は平安時代です。その後、於保比流(おおひる)が大蒜(おおびる)に変わった経緯はわかりません。また、にんにくの語源が仏教用語の忍辱(にんにく)だと言う説もありますが定かではありません。ちなみに、にんにくは原産地がよくわかっていない野菜のひとつですね。名前の由来といい、原産地といい、にんにくは不思議な野菜のようです。

(ご参考)本草和名 | 国立国会図書館デジタルコレクション

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文:チャンク農園園長

最終更新日:2018年5月18日