野菜の保存方法
土付き野菜の保存方法。

野菜の保存方法をご説明します。今回は土付き野菜(さつまいも、しょうが)の保存方法です。
チャンク農園

なぜ土付きのままがいい?

土付きの野菜を手に入れることは、家庭菜園などで野菜をお作りになっている方以外はほとんどないかもしれませんが、もしそうした野菜が手に入った場合は土を落とさずに保存してください。土を洗い落とす際に表面に傷が付き、そこから雑菌が入ることがあり腐敗の原因になるからです。
 それでは、さつまいもとしょうがについて具体的にご説明します。

さつまいもの保存方法

土付きのさつまいも(写真)土付きのさつまいもさつまいもは土付きですとかなりの長期保存が可能です。最適保存温度は12〜13℃ですのでこれ以下の低温に長期間さらされないように注意します(冷蔵庫には入れない)。
 当農園では収穫したさつまいもの一部を翌年の種芋用に長期保存しますが、土付きのままひとつひとつ新聞紙でくるみます。これを籾殻(もみがら)を敷いた発泡スチロールの箱に積み重ねて入れ、最後に上から籾殻をかぶせ倉庫で保管します。この方法で10月に収穫したさつまいもは翌年4月までは問題なく保存できます(ただし、でんぷんの分解が進み強烈に甘くなりますが)。

しょうがの保存方法

土付きのしょうが(写真)土付きのしょうがしょうがの最適保存温度もさつまいもとほぼ同じ約13℃です。ですからこれ以下の低温に長期間さらされないように注意します(冷蔵庫には入れない)。
 土付きのまま手に入った場合は土を落とさずそのまま新聞紙でくるみさつまいもと同様に保存しますが、しょうがはカビが出やすいですね。カビが出た場合はカビを落として水を張った容器に浸けて保存するのが一番簡単に鮮度を保てるかと思います。ご家庭であればボールやタッパーに水を張ってしょうがを入れ冷蔵庫に入れておくのがいいでしょう。水を定期的に変える必要はありますが、水につけることでカビの発生を防ぐとともに表面の酸化による劣化や乾燥が防げます。このような方法でしょうがを保存している小売店などもあります。ただし、しょうがは低温障害の起こる野菜ですので冷蔵庫に入れるこの方法では長期保存というほど長くは保存できませんので早めにお食べください。

●野菜の低温障害については「低温障害が起こる野菜。」をご覧ください。

チャンク農園
最後までお読みいただきありがとうございます。当農園は香川県最大級の無農薬・無化学肥料にんにく農園です。にんにくについて何かご質問などありましたらお気軽にメールをお送りください。

文:チャンク農園園長

最終更新日:2018年5月18日