野菜と健康
動脈硬化予防などが期待できるファイトケミカル。

野菜や果物の機能性が注目されています。おいしいだけじゃなく健康にもいい。いま注目のファイトケミカル(機能性成分)を解説します。
チャンク農園

ファイトケミカル(機能性成分)とは。

みなさんはファイトケミカル(機能性成分)という言葉をご存じでしょうか。「必須栄養素ではないが摂取することで健康によい影響を与えると考えられている植物由来の化合物」のことです。具体的には、抗酸化作用などの機能があり、がん予防、動脈硬化予防、免疫力向上、高血圧予防、整腸作用、骨粗鬆症予防、更年期障害改善、代謝改善、凝結抑制など、それぞれに様々な効果が期待されています。色素や苦み・辛み・渋みなどの成分として野菜や果物に含まれていますので少し例をあげみましょう。

アントシアニンを豊富に含むブルーベリー(写真)アントシアニンを豊富に含むブルーベリー アントシアニン
ポリフェノール/色素(赤、青、紫)/ブルーベリー、イチゴ、赤たまねぎ、黒大豆、小豆、赤シソ等
イソフラボン
ポリフェノール/色素(白・黄)/大豆等
ケルセチン
ポリフェノール/色素(黄)/たまねぎ、リンゴ、ぶどう等
カテキン
ポリフェノール/渋み成分/緑茶等
タンニン
ポリフェノール/渋み成分/お茶、ワイン(ブドウ)、柿等
リコピン
テルペノイド/色素(赤)/トマト、ニンジン、スイカ等
ルテイン
テルペノイド/色素(黄)/ホウレンソウ、とうもろこし等
アリシン
イオウ化合物/芳香成分/にんにく、ネギ類
スルフォラファン
イオウ化合物/辛み成分/ブロッコリー等
カプサイシン
その他/辛み成分/とうがらし等
ジンゲロール
その他/辛み成分/しょうが
サポニン
配糖体/渋み・苦み成分/大豆など豆類

ビタミンA、C、Eにも抗酸化作用あり。

上記はファイトケミカルのほんの一部です。未解明の部分も多くむしろこれからその正体が徐々に判明されていくのではないかと思われます。ファイトケミカル以外ではビタミンA、ビタミンC、ビタミンEの3つは「抗酸化ビタミン」とも呼ばれファイトケミカル(機能性成分)と同様に抗酸化作用があることがわかっています。また、β-カロテン(赤橙色の色素)やβ-クリプトキサンチン(赤橙色の色素)などは体内でビタミンAに変換される物質=プロビタミンAですのでビタミンAと同等にとらえてよいかと思います。

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文:チャンク農園園長

最終更新日:2018年5月18日