野菜づくりの基本
肥料をあげすぎない。

野菜づくりの基本、今回は肥料について。特に鶏糞(けいふん)についてご説明します。家庭菜園などされる方はどうぞご参考ください。
チャンク農園

鶏糞(けいふん)と牛糞の違い。

必要以上に肥料をあげないこと。これは非常に重要です。野菜の食味を悪くする一番の原因は肥料のあげすぎです。植物の体内で余った窒素分が苦みやえぐ味のもとになりますし、太りすぎたカラダは歯ごたえを悪くします。その点、有機肥料(緩効性肥料)は肥料の効きがゆっくりですから、肥料のあげすぎになる可能性が少ないですね。

ただし、有機肥料のなかでも鶏糞(けいふん)を使うときは注意が必要です。鶏糞と牛糞を比較してみますと成分が全く違うことがわかります。鳥は便と尿を一緒に排出します。牛は別々に排出します。ですから鶏糞という名前ですが実際には尿がほとんどなんですね。つまりアンモニア(NH3)です。このアンモニアはすばやく植物に吸収されます。牛糞は文字通り糞ですので窒素分はほとんどありません。

鶏糞(けいふん)を使うときは慎重に。

有機肥料は土壌中の微生物によってアンモニア(NH3)に分解され、さらに硝酸(HNO3)に分解されて植物に吸収されます。鶏糞の場合は最初のアンモニアに分解されるプロセスがカットされているわけですから即効性があるわけです。与えた分だけ効いてしまいますので野菜が大きく育つ一方で、与えすぎになる可能性もありますので慎重にお使いください。当農園では鶏糞は与え方が非常に難しいとの判断から使用しないことにしています。即効性が欲しいときは米糠(こめぬか)で作った発酵液肥を使用しています。

チャンク農園
最後までお読みいただきありがとうございます。当農園は香川県最大級の無農薬・無化学肥料にんにく農園です。何かご質問などありましたらお気軽にメールをお送りください。

文:チャンク農園園長

最終更新日:2018年5月18日