にんにく栽培の基本
にんにくの品種選びで気をつけたいこと2つ。

にんにくは家庭菜園でも作られる方が多いですね。そこで、間違いやすい栽培のポイントをいくつか解説します。今回は品種選びです。執筆はチャンク農園園長兼日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロがさせていただきます。
チャンク農園 園長 日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ

品種選びのポイント1
南方系にんにくと北方系にんにくの違い。

南方系品種の上海早生(しゃんはいわせ)(写真)南方系品種の上海早生(しゃんはいわせ)同じに見えますにんにくにも何種類か品種があります。大きくは2つに分かれますが、ひとつは北方系(寒地型)と言われ東日本で栽培されているもの。もうひとつが南方系(暖地型)と言われ四国や九州で栽培されているものです。
 南方系と北方系の違いはその低温要求量にあります。やや専門的になりますが、にんにくは一定の低温期間を経ると側球分化(りん片分化)の態勢に入ります。この側球分化が起こるために必要な寒さへの要求量が少ないのものが南方系で、要求量の多いものが北方系のにんにくということになります。

にんにくの産地と言えば青森県が有名ですから寒い地方でないと栽培できないと思っていらっしゃる方もいるようですが、低温要求量が少ない南方系であれば四国のような暖地でも栽培が可能なわけです。実際、香川県は全国2位のにんにくの産地となっています。ご自分のお住まいの地域が南方系がいいのか北方系なのか。これを踏まえて栽培する品種をお選びください。

北方系(寒地型)・・・福地ホワイト、富良野など
南方系(暖地型)・・・上海早生(しゃんはいわせ)、壱州早生(いしゅうわせ)など

品種選びのポイント2
にんにくの芽を穫るなら抽苔する品種を。

にんにくの芽(茎にんにく)(写真)上海早生のにんにくの芽(茎にんにく)品種選びでもうひとつ。栽培の途中ににんにくの芽(茎にんにく)が穫れることもにんにく栽培の楽しみのひとつですね。ただし、すべての品種でにんにくの芽(茎にんにく)が獲れるわけではありません。
 北方系の代表品種である「福地ホワイト」は不完全抽苔(ふかんぜんちゅうだい)と言いまして、花茎(かけい)が極めて短い、あるいはほとんど無い。あるいは花茎が伸びることもあるがほとんどは伸びない。という感じで、にんにくの芽(茎にんにく)を穫るには不向きな品種となります。同じ北方系でも富良野や、南方系の上海早生などは立派な花茎(かけい)が伸びます。これがにんにくの芽(茎にんにく)になるわけですが、にんにくの芽(茎にんにく)を穫る予定があるようでしたら、こうした抽苔(ちゅうだい)=とう立ちする品種を栽培されるのがよいかと思います。

にんにくの芽を取るのに不向きな品種・・・福地ホワイトなど
にんにくの芽を取るのに向いている品種・・・富良野、上海早生(しゃんはいわせ)など

チャンク農園 園長 日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ
最後までお読みいただきありがとうございます。当農園は香川県最大級の無農薬・無化学肥料にんにく農園です。にんにくについて何かご質問などありましたらお気軽にメールをお送りください。

文:チャンク農園園長 日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ

最終更新日:2018年5月21日

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