にんにく栽培の基本
にんにくの芽の収穫タイミング。
収穫時期は4月上旬から中旬頃。
(写真)上海早生(しゃんはいわせ)のにんにくの芽(茎にんにく) 当農園にて4月22日に撮影冬が明けて1ヶ月ほどしますと、それまで急激に草丈を伸ばしていたにんにくの生育が止まったようになります。3月後半はほぼ1日1cmくらいのペースで草丈が伸びますので、それがピタッと止まりますから毎日にんにくを観察していれば生育が止まったことがわかるかと思います。栄養成長(カラダを大きくする成長)から生殖成長(子孫を残すための成長=花を咲かせる)に切り替わったということですね。
香川県の標準栽培スケジュールですと、摘蕾(てきらい)は4月上旬〜中旬となっています。摘蕾とはとう立ちした花茎(かけい)を摘み取る作業です。つまり、これでにんにくの芽(茎にんにく)が収穫できるわけです。
今年(2018年)は、昨年の天候不順の影響で約2週間ほど生育が遅れているようです。したがって、にんにくの芽(茎にんにく)の収穫は4月中旬から下旬頃となりました。
伸びきって少し傾いたら収穫タイミング。
(写真)にんにくの芽の収穫タイミングにんにくの芽(茎にんにく)の収穫タイミングですが、目安としては花茎が伸びきったところで少し傾いた状態となります(図をご参照ください)。伸びきったというのは、蕾(つぼみ)から先端までの長さより、芽の根元から蕾までの長さの方が長くなったくらいが伸びきった目安になるでしょう(上海早生の場合)。
芽の摘み取りが適期より遅いとどうなるかと言いますと球の肥大が遅くなります。球が大きくならないというわけではないですが、花茎に養分と取られる訳ですからその分、球肥大が遅くなるようです。
にんにくの収穫は摘蕾後30日。
(写真)上海早生(しゃんはいわせ)のにんにくの芽さて、にんにくの芽(茎にんにく)を穫りましたら、いよいよ後はにんにくの収穫を待つのみです。目安は摘蕾(てきらい)後30日となります。摘蕾とは前述しましたようににんにくの芽(茎にんにく)を穫る作業のことです。
ある程度本数を育てている場合は摘蕾も何日かに渡って行われるかと思います。その場合は、早く摘蕾したものから順に収穫していきます。にんにくの収穫については「にんにくの収穫と乾燥作業。」をご覧ください。
※ここに書きました話は基本的に南方系にんにくの話になりますので北方系はまた多少話が違うこともあろうかと思いますのでご了承ください。
文:チャンク農園園長
最終更新日:2018年5月19日