にんにく栽培の基本
にんにくの肥料は何をどれくらい?

にんにくは家庭菜園でも作られる方が多いですね。そこで、間違いやすい栽培のポイントをいくつか解説します。今回は肥料(施肥)についてです。執筆はチャンク農園園長兼日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロがさせていただきます。
チャンク農園 園長 日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ

1000㎡あたり窒素20〜25kg、全量元肥。

肥料として使用しているバーク堆肥(写真)肥料として使用しているバーク堆肥にんにくの栽培方法はひとつではありません。いろいろなやり方があります。例えば、マルチ栽培の場合では、定植前にマルチを張る先マルチもあれば、発芽そして土寄せした後にマルチを張る後マルチというやり方もあります。マルチの条数も2条植えから5条植えまであります。栽培する量や栽培にかけられる時間(手間)を考え、自分に合ったやり方でやればいいと思います。

当農園の場合は、先マルチ、4条植えです。先マルチということは土寄せ(追肥)ができませんので全量元肥(もとごえ)です。元肥に使用している肥料はバーク堆肥です。バーク堆肥とは広葉樹の皮を砕いたものに食物残渣などをまぜて発酵させたものです。混ぜるものによって肥料分が変わってきますが、当農園で使用しているものは窒素分を約2%含むものです。したがって堆肥ではありますが肥料として使用していて、これ以外は米ぬか液肥しか使用していません。
 にんにく栽培は通常1反(たん)=1000㎡あたり窒素20〜25kgで計算します。家庭菜園などで10平米の栽培面積であれば窒素200g〜250gということになります。

年内は3回の米ぬか液肥。

左が油粕液肥、右が米ぬか液肥(写真)左が油粕液肥、右が米ぬか液肥にんにくは発芽後〜年内はほとんど肥料は必要ありません。発芽直後は種自体が持っている栄養で成長しますし、12月に入ってきますともう外見的な成長はありませんので、肥料が効きすぎている状態は、その必要もないですし、降雨による窒素肥料の流亡も多くなりますので環境負荷も高くなります。
 ですので、当農園では定植直前にバーク堆肥を入れます。バーク堆肥はいわゆる有機肥料ですが、定植直後は気温が下がってきていますからあまり分解が進みません。それを補う意味で米ぬか液肥を年内3回ほど入れます。これで肥料としては十分です。

米ぬか液肥は米ぬか1:水10の割合で混ぜたものを1〜3ヶ月かけて発酵させたものです。これを10〜20倍に希釈して使用します。作り方は極めて簡単ですので家庭菜園などでもお使いになるといいでしょうね。米ぬかはおおよそ窒素2%リン酸4%ですので実のなる野菜に。油粕液肥は窒素4%ですので葉菜類など窒素のほしい野菜にあげるといいでしょう。油粕液肥も作り方は同じです。ただし、臭いがしますのでご注意を。

春先の再成長時に2回の米ぬか液肥。

にんにく栽培 暖かくなってくると再び成長が始まる 当農園にて3月14日に撮影(写真)暖かくなってくると再び成長が始まる 当農園にて3月14日に撮影1月は積雪などもありますので液肥の散布はしませんが2月の後半頃、気温の上昇とともに、にんにくの成長が再び始まりましたら2回ほど米ぬか液肥を入れます。このタイミングで入れることで再成長のスターターとして液肥を効かすということと、土の活性化を促進して有機肥料の分解を進めるのが狙いです。ただし、必要な肥料は全量元肥で入っていますので米ぬか液肥の散布はごく微量です。キャベツなどの追肥として油粕液肥を入れる場合は1株あたり200ccほどは入れますが、にんにくの場合は先ほどご説明した通り追肥とは少し違う意味ですので1株あたり10cc程度です。

チャンク農園 園長 日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ
最後までお読みいただきありがとうございます。当農園は香川県最大級の無農薬・無化学肥料にんにく農園です。何かご質問などありましたらお気軽にメールをお送りください。

文:チャンク農園園長 日本野菜ソムリエ協会認定 野菜ソムリエプロ

最終更新日:2018年5月18日

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