野菜づくりの基本
根の生育に努める。
野菜づくりの基本、今回は植え方の違いによる根の生育の違いについて。家庭菜園などされる方はどうぞご参考ください。
深植えと浅植えの生育の違いを理解する。
キャベツや白菜、あるいはナス、きゅうりなどの果菜類は苗で植えますね。この定植(苗を植える)時に、標準よりも深く植えたらどうなるでしょうか。深く植えることによって根の場所が深くなりますから水分を吸いやすくなりますので初期生育は良好になります。
逆に浅く植えますと根の周辺が乾燥気味になりますので初期生育が悪くなることがあります。しかし、この初期生育を乗り切った後は非常に強い苗に育つことがわかっています。この浅植えは特に果菜類に有効で、長期間にわたって収穫可能な疲れにくい苗になると言われています。
これはなぜかと言いますと浅く植えたことで根の周辺が乾燥ぎみになりますから水を求めて根が深く伸びていくからなんですね。結果として根の量が増え養分の吸収力が強くなるからなんです。
当農園では若干の浅植えが基本。
基本的には標準的な深さで植えれば問題ないかと思いますが、若干浅く植えるのもひとつの方法として覚えておいて損はないかと思います。当農園ではキャベツ、白菜、唐辛子、かぼちゃ、スイカなどは若干の浅植えを基本としています。
深植えをしますと初期生育がいいと書きましたが、その代償として病気が出やすくなります。あくまでも浅く植えるよりはという話ですが、植える深さによって生育に違いが出ることは覚えておいてください。ちなみに、玉ねぎの苗を深植えしますと縦長の球になりやすく、浅植えしますと偏平球になりやすいようです。植え方によって形にまで影響があるようです。
最後までお読みいただきありがとうございます。当農園は香川県最大級の無農薬・無化学肥料にんにく農園です。何かご質問などありましたらお気軽にメールをお送りください。
文:チャンク農園園長
最終更新日:2018年5月18日