野菜づくりの基本
石灰でpHを調整する。

野菜づくりの基本、今回はpHの調整についてご説明します。家庭菜園などされる方はどうぞご参考ください。
チャンク農園

pHを適正に保てばCa、Mg、Kが欠乏することはない。

pHを適切に調整する意味は2つあります。ひとつは野菜それぞれの耐酸性度に適合させるためです。野菜は基本的にあまりに強い酸性土壌あるいはあまりに強いアルカリ性土壌では生育していくことができません。一部の野菜をのぞきおおむねpH6.0〜pH7.0の範囲で生育します。

pHを調整するもうひとつの理由は肥料要素に有効性範囲があることです。例えばK(カリウム)は強酸性の環境下では土壌中に留まることができにくく、強アルカリ性の環境下では強く土壌に吸着され、いずれの場合も植物が利用することが困難な状況になります。N、P、Kの3要素から微量要素に至るまでまんべんなく有効な範囲がpH6.0〜pH7.0くらい。必要な要素が土壌中にあってもそれを植物が利用できなければ無いことと同じことですからpHを適切に調整することで必要な要素を効かすことができます。
 当農園は露地栽培ですが、露地栽培の場合は栽培中に降雨などでpHが下がってきますので、それらを踏まえ栽培の開始時点のpHは6.5〜pH7.0を目安に調整しています(さつまいも以外の品目)。

チャンク農園
最後までお読みいただきありがとうございます。当農園は香川県最大級の無農薬・無化学肥料にんにく農園です。何かご質問などありましたらお気軽にメールをお送りください。

文:チャンク農園園長

最終更新日:2018年3月20日