にんにくの効果・効能
にんにくはグルタミン酸含有量がトップクラス。
うま味(UMAMI)という用語は国際的に通用する言葉ですね。なにしろグルタミン酸を発見したのは日本人ですから。グルタミン酸を豊富に含む野菜を調べてみました。
うま味とは。
甘味(かんみ)、酸味(さんみ)、塩味(えんみ)、苦味(にがみ)、うま味(うまみ)。これが五基本味と呼ばれるものですね。味覚神経を通して認識できるのはこの5つだけで、これ以外の苦味、渋味などは別の神経系で伝達されるという明確な区別があるそうです。
うま味についてはご存じの方も多いかと思いますが、グルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸などがあげられます。グルタミン酸はたんぱく質を構成するアミノ酸の一種で、ほとんどの野菜類に含まれています。文部科学省『日本食品標準成分表2015年版 アミノ酸成分表編』を調べまして、グルタミン酸含有量の多い野菜をピックアップしました。
【可食部100gあたりのグルタミン酸含有量 ()内は100gあたりの水分量】
- 干しわらび(乾)4500mg (10.4g)
- 切り干しだいこん2900mg (8.4g)
- 落花生(未熟豆、生)2600mg (50.1g)
- 落花生(未熟豆、ゆで)2600mg (51.3g)
- とうがらし(果実、乾)2200mg (8.8g)
- えだまめ(生)2100mg (71.7g)
- えだまめ(ゆで)2000mg (72.1g)
- そら豆(未熟豆、生)1700mg (72.3g)
- そら豆(未熟豆、ゆで)1600mg (71.3g)
- にんにく(油いため)1300mg (53.7g)
- にんにく(生)1000mg (63.9g)
- かんぴょう(乾)1200mg (19.8g)
- グリーンピース(ゆで)1000mg (72.2g)
- ブロッコリー(生)710mg (89.0g)
- とうがらし(果実、生)580mg (75.0g)
「豆類」「にんにく」「ブロッコリー」がグルタミン酸の多い野菜。
(写真)グルタミン酸を豊富に含む乾燥とうがらしこうして見ますと、たしかにどれも美味しい野菜ばかり。干しわらび(乾)、切り干しだいこん、とうがらし(果実、乾)の3つは極端に水分量が少ないためにグルタミン酸含有量が多くなっていますが、この3つ以外では「豆類」「にんにく」「ブロッコリー」がグルタミン酸の多い代表的な野菜といっていいでしょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。当農園は香川県最大級の無農薬・無化学肥料にんにく農園です。にんにくについて何かご質問などありましたらお気軽にメールをお送りください。
(ご参考)文部科学省『日本食品標準成分表2015年版(七訂) アミノ酸成分表編』
文:チャンク農園園長
最終更新日:2018年5月18日